鎌倉 一 さん
ファーストステップ チーフトレーナー
病院で勤務後、スキー競技(ジャンプ・複合)の中でトレーニングやリハビリテーションを行うアスレティックトレーナーとして活動。リレハンメル五輪や長野五輪などでもジャンプチームのトレーナーを務めた。現在は治療のほか、スポーツや健康に関する講演活動も行っている。作業療法士、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーなどの資格を持つ。
トップ選手たちへの
トレーニング経験を活かした鍼灸治療
トレーナー見習いとして当時には珍しかったスポーツ障害に特化した整形外科クリニックに勤務の後、スキージャンプの企業チームやナショナルチームでトレーナー活動を開始。オリンピックや世界選手権など国内外の大会で、選手たちのトレーニングやリハビリを10年に渡って担当しました。
当時、チームには鍼灸師がいなかったので、合宿中など鍼灸治療が必要なときは先生を呼び、選手を治療してもらっていたのですが、あるとき、その先生から「鍼灸の資格を取ったほうがいい」とアドバイスを受けたんです。元々、鍼灸には興味があったのですが、その一言がきっかけとなり、新しい目標に向かって動き出そうと本校への入学を決意しました。トレーナーを続けながら夜間部で学び、鍼灸治療とトレーニングの両方ができる施設の開業をめざしました。卒業後、札幌では初めての、パーソナルトレーニングを中心に治療やリハビリテーションを行う施設として「ファーストステップ」をオープンしました。
トップ選手たちに行っていたトレーニングや治療をベースに、病院にかかってもなかなか治らない方やしっかり治したい方たちをサポートするのが特徴です。「苦しかった痛みが短時間で取れる」と患者さんが実感してくれることが、私のやりがいに繋がっています。
これから鍼灸を学ぶ方々には東洋医学はもちろん、そこにとどまらない広い視点を身につけ、結果が出てもそれで満足せずに、なぜその結果が出たのかまでを考え勉強や経験を重ねていって欲しいですね。