髙橋 梓 さん
小・中・高とバスケットボール部に所属し、鍼灸に出合う。本校卒業後、地元釧路市にある「はりきゅうアロマあんずの種」で臨床経験を積み、2021年7月念願だった女性のためのプライベートサロンを札幌市西区で開業した。
毎日頑張る女性の疲れや悩みを解消し、
心地よい時間を過ごせる場所にしたい
高校3年の夏、大事な全道大会を控えていた時にバスケットボール部の後輩が腰を痛め治療を受けに行ったことが鍼灸を知ったきっかけでした。治療後、後輩が何事もなかったかのようにプレーできているのを見て、鍼灸のもつ力に驚き興味が湧きました。高校卒業後は人のためになる仕事がしたいと考えていたので医療系の他の資格も検討しましたが、鍼灸についてもっと知りたいと思い、北海道鍼灸専門学校の説明会に参加。学校の方たちの人柄やアットホームな雰囲気が自分に合っていると感じ、ここで学びたいと思いました。3年間はあっという間。クラスメイトの年齢の幅が広くいろんな方がいたことも良い社会勉強になりました。
卒業後は地元に戻り、かねてから希望していた鍼灸院へ就職。ボランティア活動にも熱心な治療院で、勤務して数年後には東北大震災復興の鍼灸ボランティアに参加し、岩手県陸前高田市で無料鍼灸ボランティアへ。その後もHIV/AIDSの予防・啓発団体主催のメディカルキャンプに参加し、約2週間ケニアのスラム街で鍼灸治療を行いました。勝手の違う場所で治療を行う大変さはありますが、新しい仲間や現地の人たちと関わることは何にも代えがたい貴重な体験でしたし、無事に活動を終えたときには達成感と喜びに溢れました。日々の治療や勉強会、ボランティア活動で自分の成長を実感した7年間でした。
自身の結婚を機に拠点を札幌に移し、はりきゅうアロマサロン栖-すみか-を開業しました。おもに女性特有の生理痛や周期の乱れ、PMS、更年期などの鍼灸治療をはじめ、美容鍼、アロマトリートメントなどの施術をしています。痛みなどの困り事や不安から治療を希望される方や、日々の癒しとして来られる方もいらっしゃいます。施術で体に触れると、患者さんの心が開くのが感じられます。痛みばかりに目を向けるのではなく、不安やストレスなど心に抱えている患者さん自身の背景を捉えて、ゆっくりと人間関係を築いていきながら長期的に患者さんを診ていくことを大切にしています。
- 2011年 高校卒業後、北海道鍼灸専門学校へ入学
在学中に地元の鍼灸治療院「はりきゅうアロマあんずの種」のボランティアに参加する - 2014年 卒業と同時に「はりきゅうアロマあんずの種」に就職
東北大震災復興 鍼灸ボランティア団体の活動に参加
HIV/AIDSの予防啓発団体主催のメディカルキャンプに参加
釧路本院のほか宮古島分院での治療も担当 - 2021年 拠点を札幌に移し、「はりきゅうアロマサロン栖―すみかー」を開業