髙橋 なおみ|卒業生を知る|北海道鍼灸専門学校
卒業生を知る
髙橋 なおみ さん
開業

髙橋 なおみ さん

夜間部第45期生(2021年卒業)
ことのは治療院

ことのは治療院代表。在学中に往診専門の治療院を立ち上げ、現在は3つの治療院を経営。
また、鍼灸師と鍼灸学生が知識と技術の向上を目指す学びの場「ことのはアカデミー」を主宰している。

困っている人にもっと寄り添い、
力になりたいと思ったことが始まりでした

鍼灸師を目指す前は病院事務の仕事をしていました。頭頚部のがんの患者さんが多かったので、治療が難しかったリ、痛みがとれないなど辛い思いをされている方が多く、日々“もっと患者さんに寄り添えないか”と感じていました。また当時、娘が偏頭痛で悩んでいて、痛みがでてから薬を飲む以外に治療法がなく困っていたときに、たまたま鍼灸師をしている知人と話す機会がありました。鍼灸によって痛みが和らいだり、頭痛が起きにくくなったことなどを聞き、自分もその道に進んでみたいと思ったんです。それをきっかけに北海道鍼灸専門学校への入学を決意。進学のために転職もして、仕事と学校、家庭を両立していくことを決めました。

 

そこから3年間は朝4時に起きて子どもたちのお弁当を作り、その後に出勤して17時まで仕事、18時から学校で授業を受けて家に帰るのは22時というかなりハードな生活を送りました。入学当初、夜間部は私に限らずみんな仕事を終えて学校に来ていたため、周囲の人とは話をする余裕もなく授業が終わると即帰宅。正直なところ友人をつくろうという気にもなれなかったのですが、入学して2か月が過ぎた頃に学校祭の準備がスタートし、それを機に人間関係が一変。同じ目標にむかうかけがえのない仲間となり、今でもやり取りが続いています。

 

クラスメイトには看護師や柔道整復師などいろんな医療系国家資格を持つ人がいて、卒業後すぐに開業を考えている人もいる一方、なかには鍼灸を本業にはしないという人もいました。クラスメイト以外にも“ほかの仕事を続けながら、可能な範囲で鍼灸に関わりたい人”はけっこういるんじゃないかなと思ったことが「ことのは治療院」を開業した理由です。毎日ではなくても定期的に臨床に関わり続けることが鍼灸師には必要なので、自由なスタイルで働ける職場をつくりたいと思ったのです。年齢、性別を問わず、勤務時間にしばられなければ鍼灸に関われる人は増えるし、結果として鍼灸施術を提供できる機会が増えることで、もっとたくさんの人に鍼灸を受けてもらうことができると考えました。

 

また、鍼灸師や鍼灸学生さんなどが参加できて治療に必要な知識や能力・技術の向上を目指せる「ことのはアカデミー」を創設しました。自分の進みたい鍼灸の道がすぐ見つかる方も、そうでない方も、一緒に学んでいける場所として活用してもらっています。私自身鍼灸師としての経験はまだ浅いため、アカデミーの運営や技術については周囲の先生方に助けてもらっているのが現状ですが、私にできる“鍼灸と人をつなぐこと”を今後も進めていきたいと思っています。

リンク:ことのは治療院

ことのはアカデミー第2期受講生募集(PDF)

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