松島 沙織 さん
20代で原因不明の体調不良を経験。東洋医学の“未病“に興味を持つようになり、東洋医学を学ぶために本校へ入学する。卒業後は同期だったご主人と結婚し旭川へ。2020年に東川町で「よもぎ鍼灸院」を開業。
患者さんの「良くなりました」の声が
私をもっと頑張ろうという気持ちにさせてくれる
病院で検査をしてもわからなかった自分の体調不良の原因を知りたいと思っていたとき、たまたまテレビで知ったのが“未病(みびょう)”という東洋医学の考えでした。病気とまではいえない体調不良のことを指すこの言葉が自分の状態にぴったりで、「もっと東洋医学を知りたい」と思ったことが北海道鍼灸専門学校へ入学したきっかけです。当初から鍼灸師を目指していたわけではなく、3年間学ぶうちに鍼灸の可能性に惹かれ、「私が経験したように、原因のわからない体調不良で困っている人の助けになれる鍼灸師になりたい」と思うようになりました。
卒業後はすぐにクラスメイトだった夫と結婚し、旭川へ転居しました。縁あって不妊治療に特化している鍼灸院に勤務。妊活の方や美容目的の方などさまざまな方が来院されていて、鍼灸が必要とされていることを実感し、自分も女性を笑顔にできる鍼灸院をつくりたいと思いうようになりました。二人目の子の妊娠を機に退職するまでそこで4年間、その後訪問診療を経て、2020年に東川町で念願の鍼灸院を開業。一人ひとりに合った施術を行い、健やかな身体づくりのお手伝いをさせていただいています。
鍼灸師としてのやりがいの一つは、体調が改善していく経過を患者さんと共有できることでしょうか。病院ではこれ以上何もできないと言われ落ち込んで来院された患者さんが、週に一度の鍼灸治療を受け、表情も明るくなるなど体調が改善していくのはうれしいものです。また、さまざまな症状に対して病院ではいくつもの科を受診しなければならないところを、鍼灸院なら総合的に診られるのもいいところですね。
まだまだ未熟なので毎日の勉強は欠かせません。患者さんの「良くなりました」の声が、私をもっと頑張ろうという気持ちにさせてくれます。得意不得意分野関係なく患者さんからの質問に答えられるよう勉強を続けています。
リンク:よもぎ鍼灸院