戸田 路子 さん
札幌でエステサロンを営みながら本校入学。育児・家事、仕事を続けながら学業に励み、鍼灸師の国家資格を取得した。エステと鍼灸両方の技術を活かし、現在は地元の釧路を拠点に施術を行っている。
自分や家族の都合にあわせて
仕事のボリュームを変えられるのも
開業のいいところです
エステティシャンとして独立開業し順調に仕事をしていましたが、もっと女性の美容や健康のために勉強を重ねて仕事を発展させたいという目標があり、鍼灸師の国家資格を取得しようと思いました。
予想はしていたものの、子育て・家事・仕事をこなしながらの学生生活は相当大変で(笑)、学生時代は“まずは国家試験に合格しよう!”と決めて必死に勉強しました。その分、実技については納得がいくほど練習時間がとれなかったので、卒後臨床研修に参加し卒業後に頑張ろうと在学中に決めていました。
卒後臨床研修は研修生として一年間、先生の指導の下、附属臨床実習センターで一般の患者さんの治療を担当します。治療方法に迷うときには先生に相談したり、研修生同士で話し合ったりと有意義な時間を過ごすことができました。
ちょうど卒後研修が修了するころ、家族の仕事の都合で地元に戻ることが決まりました。札幌と同じように釧路でも自宅をサロンにしようと決め、物件を探し始めましたが、条件に合う家に巡り合うまでになんと半年以上もかかりました。リビングを通らない、独立した部屋が1階にある家ってなかなかないんですよね。諦めずに探して手に入れたのが現在の家。苦労して探した甲斐があり、満足いく形に整いました。自宅サロンの良い点は“出勤がない”ということ。時間のロスがないし、また子どもたちも私が家にいるので安心できるみたいです。
現在の生活スタイルは家事2割、育児4割、仕事3割、プライベート1割くらい、毎月札幌に出張施術にも行っています。当初、釧路に戻ってからはもっとバリバリ仕事をするつもりだったんですが、子どもたちがスポーツを始めたので週の半分以上は3~4時間拘束されています(笑) 自分や家族の都合に合わせて仕事を調整できるので、子育て中のお母さんにとって開業はおすすめです。