OB & OG interview

OB & OG インタビュー

Graduates and current students Interview

〜活躍する卒業生〜

An active graduate

尊敬する竹花先生のもとで培った技術と人脈を活かし、
念願の治療院を開業


山本 倫也さん

夜間部第37期生(2013年卒業)
パーソナルトレーニングジム 縁enishi,縁yosuga治療院 札幌市中央区南23条西15丁目1-1


同志社大学を卒業後、23歳のときに本校夜間部に入学。「アスリート治療院」で勤務しながら鍼灸師の国家資格を取得。6年の勤務を経て、平成29年4月1日に開業。


学校に通いながら竹花先生の治療院でノウハウを学ぶ

 大学卒業後、スポーツトレーナーを目指すために北海道鍼灸専門学校に入学しました。同じく北海道鍼灸専門学校の卒業生でもあり、スキージャンプ競技のトレーナーとして有名な竹花先生の治療院なら鍼灸とトレーニングの両方が勉強できると思い、学校に通いながら「アスリート治療院」でお世話になり始めました。
 スポーツトレーナーには欠かせないトレーニングや治療に関わるノウハウはもちろんのこと、掃除や洗濯などの裏方や経理業務などの仕事も含め、さまざまなことを教えていただきました。最終的には、鍼灸治療やトレーニング、マッサージなど一通りのことを任せてもらえるようになり、この「アスリート治療院」での6年間が今の自分に繋がっていると感じています。

経験を活かして「開業」という新たなステップへ

 「アスリート治療院」で業務を任せてもらえるようになり、自分自身がより成長していくために開業を決意しました。6年間勉強させていただいたことを活かして、治療とトレーニング、そしてオーガニック食品による食事療法も取り入れた鍼灸治療院を春に開業します。
 開業準備は内装や広告物など、一から十まで自分で決めなければいけないことが大変でしたが、竹花先生に細かくアドバイスいただき、またトレーニング機材も先生の繋がりで購入先を紹介してもらうなどサポートをしていただきました。今後の夢は、鍼灸治療やトレーニングの有効性を広めていくこと。怪我したときの選択肢として、鍼灸治療院を選んでいただけるよう社会に浸透させることが目標です。

熊坂 由希子さん

昼間部第7期生(2010年卒業) はりきゅう・アロマ 日々のあわ 江別市7条7丁目26

入学を決めた理由

 鍼灸師を目指すきっかけになったのは、大学院生時代に不規則な生活やストレスで体調を壊したことです。最終的に逆流性食道炎という病気の診断をされたのですが、当初は体調不良の原因がわからずに、いろんな病院を転々としました。さらに同時期に祖母と研究室の同期の友人を亡くしてしまい、健康の大切さを改めて感じました。自分自身の体調はもちろん、身近な人の心や身体の変化にも日常的に気づくことができるようになりたいという気持ちが芽生え、それが東洋医学へと目を向けるきっかけになったんです。病院は身体を悪くしてから行くところですが、私は身体が悪くなる前の体調変化に気づくすべがほしかった。それは西洋医学よりもむしろ東洋医学だなと思ったんです。

 日本では東洋医学を本格的に学べるのは鍼灸の専門学校だけだということがわかり、高校生のときに鍼灸整骨院に通っていた経験も相まって、28歳のときに入学を決意しました。知人の知り合いの鍼灸師さんが北海道鍼灸専門学校を勧めてくださり、実際に足を運んで見学などもしました。学校の雰囲気の良さと臨床にすぐにつながる技術が学べる伝統ある学校ということで、入学を決めましたね。

卒業後

 卒業後は釧路の鍼灸院に就職しました。アロマテラピーのサロンも併設した施設だったので、私にとってアロマとの出会いでもありました。仕事をしながらアロマの勉強もさせていただいていたのですが、香りを嗅ぐだけで少し筋肉が和らいだり、アロマオイルでトリートメントをするときにも手の平全体でお身体に触れることができるので、その方の身体の状態をより的確に確かめることができることに魅力を感じました。鍼灸とアロマはどちらも有益で、双方を併用することで、患者さんの身体を違う角度から見ることができるようになります。いつかはそれを結びつけた治療院を開業したいと思うようになりました。
 また、イナダ・ラングエイズ研究財団主催のフリーメディカルキャンプに参加して2週間ほどケニアでボランティア鍼治療をしてきました。ケニアの方は重いものを頭に乗せて運ぶので、腰痛や膝痛の方がとても多く、1年に1回キャンプに来る私たち鍼灸師を待っていてくれていたんです。ケニアでは滞在も短く、アフターフォローができないのでその場でしっかりと結果を出していかなければなりません。「いまここでベストを尽くす」という意識は日本に帰って来てからも臨床に役立っています。

開業への道のり

 治療院を江別で開業したのは、やはり生まれ育った好きな地域に貢献したいという気持ちもあり、地元での開業を決めていたからです。仕事や家事・育児を頑張っている女性や妊婦さんを応援したいというコンセプトと完全予約制の1日3名のみという営業スタイルのイメージはあったので、治療院は自分のための時間を過ごすならどんな場所で過ごしたいかということを考えて作りました。いちばん苦労したのは物件探しですね。一軒家という条件で借家を探していたのですが、この付近にそういった物件は少なく、さらに改装して鍼灸院をやっていいという場所はまったくありませんでした(笑)。
 この建物は知り合いの方に頼み込んで貸していただきました。築40年以上は経過しておりとても古いのですが、好きに改装させていただけることになり、いま思えばとても幸運だったと思います。内装は、建物に元からあったレトロ感も生かしつつ、漆喰を塗った壁と木を多く使った落ち着いた雰囲気の空間にしました。患者さんは横になって施術を受けるので天井にも工夫をしてもらいました。あくまでも主役は来てくださる方で、その方々に寄り添って支えることが私の仕事だと思っています。今後はマタニティ鍼灸だけでなく不妊治療にも力を入れたいですね。昨年(2015年)産業カウンセラーの資格も取得したので、働く女性の心のケアもできるようにしていけたらと思っています。

鍼灸師を目指す方へのメッセージ

 臨床経験豊富な先生方からしっかりと技術が学べるのがこの学校の魅力です。私は今でも、大湊先生がおっしゃった「学校で学ぶことにひとつも無駄なことはない」という言葉が心に残っています。そのときはわからなくても、実際に臨床の現場に出たときに「こういうことだったんだ」と思い返すことが多々ありました。治療の技術はもちろん、ベッドメイクの仕方や患者さんへの声のかけ方、必死になって覚えた多くのツボの名前もその症状の患者さんにわかり易く説明できたり、そういった基本的な部分がとても役立っています。
 また、この学校は、学生たちの「やりたい」という意欲を全力で応援してくれる学校です。私が学生のときは、何かやろうと声をかけたときに賛同してくれるクラスメイトが多かったので、さまざまなことにチャレンジできました。「親子スキンタッチ部」を立ち上げたときも、私たち学生が声を掛け合って協力し、さらに学校もしっかりとバックアップしてくれたことで実現しました。みなさんも、やろうと思ったことをどんどんやってみる、気持ちが動いたら飛び込んでみる、という積極的な行動で、きっと道が開けると思いますよ。

手の温もりにこだわった治療で
患者さんの心と身体をケアしたい


谷地 一博さん

昼間部第7期生(2010年卒業) 快気堂鍼灸院 札幌市白石区本郷通2丁目北5−17


鍼灸師の父に勧められ30歳のときに北海道鍼灸専門学校へ入学。国家資格を取得したのち北海道大学医学部修士課程へ進学し腫瘍病理学分野に所属。脳腫瘍の悪性化の原因となるマイクロRNAの特定に成功し医学修士を取得。ガンについて研究しながら鍼灸師としても患者の治療にあたる。2013年に独立・開業。


開業への道のり

 30歳のときに鍼灸師の父に勧められて、父の卒業校でもあるこの学校への入学を決めました。勉強を進めていくうちに、もっと体のことを深く学びたいと思い、資格取得後は北海道大学医学部の大学院でガンの研究をしながら、父の鍼灸院を手伝いました。将来はガンの研究者になろうと漠然と考えていたのですが、大学院で鍼灸に関する医学論文を読んだことがきっかけで、鍼灸治療への想いがさらに高まったんです。そんなとき、父の治療院に逆流性食道炎で苦しんでいる青年が患者としていらっしゃいました。病気以外にもパニック障がいなど精神的なものも抱えていて、鍼灸治療に望みをかけて来たそうです。父はその患者さんを半年ほどかけて治療したんですが、苦しんでいた患者さんがみるみる回復していく姿がとても印象的でした。もちろんすべてが鍼灸の効果ではないですが、東洋医学は心と体を一緒に見て治療するので、それが効果的だったのかなと思います。鍼灸で患者さんの人生を手助けできるということを間近で体験したことで、臨床への気持ちが強くなったことも開業を決めた大きな理由です。

 開業の際に大変だったのは物件探しですね。場所や人通りなどの立地はもちろんなのですが、もっとも重要なのは治療院として使える間取りかどうか?2年近くかけて探し出会えた物件が、たまたま鍼灸院として使われていたこの建物だったので運が良かったです。物件が決まったら次は内装ですが、父が大工仕事を得意としていることから、業者には依頼せずに家族でリフォームをしました。実はこの作業がいちばん苦労しましたね(笑)。壁を壊したり、木枠を張ったり、カーテンレールをつけたりと、とても時間がかかりました。リフォームに半年以上かけたかいあって、木の温もり溢れる落ち着いた空間にこだわった、自分たちが納得できる治療院を作ることができました。

温もりある治療院を目指して

 木に包まれた内装もそうですが、やはり鍼灸治療自体も「温もり」にこだわりたいと思いました。私の治療は、鍼と灸しか使わない手作業にこだわったスタイルで、治療スタイルの確立には、開業後も1、2ヶ月は試行錯誤しましたね。もともと病院での治療が難しい方や難病の方の病状改善をサポートすることを目指して開業したので、患者さんの病状が良くなって笑顔が戻っていく姿を見るとやりがいを感じます。
 当初は、治療院として地域の方々に受け入れられるまでは長い時間がかかるのだろうと考えていたんですが、開業してすぐに足を運んでいただいた方やリピーターの方も順調に増えてきているので、とても手応えを感じています。現在は美容鍼なども導入してより多くのニーズに対応した治療を行っています。どんな治療も常に全力で、一瞬一瞬が大事だということを心がけて施術することが私の信条です。

この仕事を目指す方へのメッセージ

 この学校は、伝統があり本物の技術が学べます。先生方は一生懸命なので学生と先生という関係を越えて親身になって面倒をみてくれます。また、幅広い年齢やさまざまなジャンルに精通しているクラスメートたちと交流ができます。国家試験の直前に、模擬試験でも合格点がとれずに自信のない人たちも集まって勉強会を開いたんですが、その結果全員合格を果たしました。同じ夢を持った仲間同士で助けあったり、刺激し合ったりと貴重な体験ができました。
 鍼灸師は、将来的に高度な医療に貢献できる素晴らしい職業。患者さんの中には、指圧やマッサージだけでは満足できず、はじめて治療に来られて鍼灸治療がどのようなものかを知り、鍼灸の魅力に気付いたという方もたくさんいらっしゃいます。鍼灸の潜在的なニーズも大きいと実感しているので、やり方次第でまだまだ発展していく世界ですよ。

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